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【2025年版】キャンピングカー内装を快適に!家具DIY・暑さ対策・自動車法規まで網羅解説

キャンピングカー修理サポートセンター

キャンピングカーでの暮らしや旅をより快適に楽しむには、内装の工夫がカギでもあるしキャンピングカーを改造する楽しみでもあると思います。。

本記事では、省スペースで使える家具のDIYアイデアや、夏の暑を乗り切る遮光・空調対策、さらに自動車法規に対応したリフォーム時の注意点まで、最新の実例とともにわかりやすく解説します。

法規(道路運送車両の保安基準や構造要件など)を守っていないと、キャンピングカーに限らず車検には通りません。

キャンピングカーの内装について、概要はお伝えしますので別記事で各部分(ベット、シンク、トイレ、シャワー、家具、収納)などについて解説していきます。

目次

キャンピングカーの内装と車検をクリアする為のポイント

キャンピングカーの内装リフォームを進める際に見落としがちなのが、資材の調達方法と自動車法規との適合性です。

特に家具の固定位置や天井パネルの造形などは、乗車定員や安全基準に直結する項目であり、市区町村の検査機関や提携会社への事前確認が不可欠です。

海外製の家電やLED付きの内装パーツは基準外となる場合もあり注意が必要です。本記事では、法規対応のポイントと資材選びのコツを実体験とともに詳しく紹介していきます。

①内装資材調達と法規適合性の重要性(車検を安全にクリアするために)

1. 資材調達の難しさと注意点

  • キャンピングカーや特殊車両のリフォームでは、一般車両とは異なる専用部品や輸入パーツが必要になることが多く、部品の入手性やコストが課題となります。
  • ホームセンターで入手できる木材や資材も使用可能ですが、難燃性や強度など車両基準を満たす必要があります。

2. 家具の固定・天井パネル造形と法規制

  • 家具の固定位置や天井パネルの造形は、乗車定員や安全基準(シートベルトの有無、座席の強度、難燃性素材の使用など)に直結します。
  • 乗車定員分の座席とシートベルトが確保されていない場合、車検に通らないケースもあります
  • 天井材や内装パネルの施工時も、難燃性や耐熱性などの基準を満たす必要があり、特にキッチン周辺は耐火性素材が必須です。

3. 海外製家電・内装パーツのリスク

  • 海外製の家電やLEDパーツは、日本の保安基準や電気用品安全法(PSEマーク)、電波法などに適合していない場合があり、車検や検査で不適合となるリスクがあります。
  • 特に電装品やガス機器は、国内の技術基準適合性検査や認証が必要な場合があり、未認証品の使用はトラブルのもとです。

②車検をクリアする為の法規対応の内装リフォームポイント

1. 構造要件の把握

  • キャンピングカーとして8ナンバー登録を目指す場合、就寝設備・水道設備・炊事設備・室内高など細かな構造要件をすべて満たす必要があります。
  • 2022年の法改正で小型車ベースのキャンピングカー登録が容易になりましたが、要件自体は依然厳格です。

2. 家具・設備の固定と安全性

  • 家具やベッドの固定方法は、走行中の安全性確保(急ブレーキ時の飛散防止など)と直結し、検査時に確認されます。
  • シートベルトの設置や座席の強度なども、書面提出や実測資料の提出が求められる場合があります。

3. 事前確認の必要性

  • 改造やリフォーム内容によっては、市区町村の検査機関や陸運局、またはビルダー・専門業者への事前相談・確認が不可欠です。
  • 特にDIYでの施工や輸入パーツの使用時は、事前に適合性を確認しないと、車検不合格・再施工のリスクが高まります。
    (ついつい、DIYでできてしまう事から、どんどん改造しがちになりますが車検の事も考えて改造する必要がありますね。)

内装のリフォームをする時に、気軽に「かっこいい」「おしゃれ」という自宅をリフォームするだけだと、後々いろいろな問題が起きてきます。あくまでも車なので、慎重に内装リフォームをしましょう。もちろんいつでもご相談ください

資材選びのコツ

  • 難燃性・耐熱性・強度など、車両基準を満たす資材を選ぶ(特に内装パネルや家具、キッチン周辺)。
  • 家具や収納は走行中の振動や衝撃を想定し、しっかりと固定できる設計・施工を心がける。
  • 電装品や家電はPSEマークなど国内基準適合品を選び、配線や設置も安全基準を遵守する。
  • 必要に応じて専門業者やビルダー、検査機関に相談し、書類や強度計算書などを準備する。

実体験・事例の裏付け

  • 実際にDIYやリフォームを行ったユーザーやビルダーの体験談でも、資材調達や法規適合でトラブル・再施工が発生した例が多く報告されています。
  • 特に天井パネルや家具の固定、電装パーツの選定で「事前確認不足によるやり直し」や「車検不合格」の事例が目立ちます。

ここで、車検が通らなかった事例動画を含めて、2点ほどご紹介させていただきます。


安全・快適なキャンピングカーづくりのためには、資材選びと法規対応を最優先し、事前の確認・相談を怠らないことが不可欠です

③DC12V照明・LEDライト付き家具で室内の雰囲気を一変させる方法

DC12V照明やLEDライト付き家具は、キャンピングカーの室内を快適かつ機能的に演出するための人気アイテムです。設置方法やポイントを以下にまとめます。

 設置する照明の種類を選ぶ
  • 埋め込み型ダウンライト
     天井や棚下に設置でき、見た目がすっきりします。調光機能や色温度切替ができるタイプもあり、用途や雰囲気に合わせて選べます。
  • LEDテープライト
     棚や壁面、家具の裏側などに貼り付けるだけで間接照明として使え、省スペースで雰囲気を一変できます。
  • ポータブルLEDランタン
     吊り下げや置き型で、移動やレイアウト変更が簡単。サブ照明や読書灯としても便利です
配線・電源のポイント
  • DC12Vサブバッテリーを活用
     キャンピングカーのサブバッテリーやポータブル電源から電源を取るのが一般的です。これにより車両のメインバッテリーを消耗せずに済みます。
  • 配線は+(プラス)と-(マイナス)を正確に
     LEDには極性があり、逆に接続すると点灯しません。配線は必ず正しい極性で接続し、ヒューズを挟んで安全対策を行いましょう。
  • スイッチや調光器を活用
     手元でON/OFFや明るさ調整ができるスイッチ付き照明が便利です。調光機能付きならシーンに合わせて雰囲気を変えられます
設置作業の流れ
  1. 設置場所を決める
     天井・棚下・壁面・家具の裏など、用途に応じて設置場所を選びます。間接照明は空間を広く見せる効果もあります。
  2. 下準備
     両面テープやネジで固定する場合、取り付け面の油分やホコリをパーツクリーナーなどで除去しておくと剥がれ防止になります。
  3. 仮設置・点灯テスト
     配線やLEDの位置を仮止めし、点灯テストを必ず行いましょう。不具合がないか確認してから本設置します。
  4. 本設置・配線処理
     両面テープやビスでしっかり固定し、配線はモールやカバーで隠すと見た目もすっきりします。必要に応じてコーキング処理も。
  5. 電源接続・最終チェック
     サブバッテリーやポータブル電源に接続し、ヒューズやスイッチの動作も確認します。
雰囲気を高めるコツ
  • 色温度や調光機能を活用
     暖色系(ウォームホワイト)は落ち着いた雰囲気、白色系は作業向き。調光機能付きならシーンに合わせて調整できます。
  • 間接照明で奥行き感を演出
     天井や家具の縁にLEDテープを仕込むと、柔らかい光で空間が広く感じられます。
  • 収納と一体化
     棚や椅子収納の下部にLEDを仕込むことで、夜間の物探しがしやすくなり実用性もアップします。
注意点
  • 必ずDC12V車用製品を選ぶ
     車用は電圧変動にも対応しており、発熱や故障リスクが低いです15
  • 安全第一で施工
     作業中は必ず電源を切り、配線のショートや絶縁不良に注意しましょう

DC12V照明やLEDライト付き家具は、設置場所や照明の種類、配線方法、光の色や明るさを工夫することで、キャンピングカーの室内を快適かつおしゃれに演出できます。
安全面とメンテナンス性に配慮しつつ、DIYでも十分に実現可能です

キャンピングカーの照明関係の動画は沢山ありますので、是非、検索して調べてみてください。

④流し台・蛇口の簡易取り付けで調理スペースを拡張しよう

キャンピングカーでの調理スペースを拡張するなら、流し台と蛇口の簡易取り付けが非常に便利です。

キャンピングカーの限られた車内スペースでも、流し台(シンク)と蛇口を簡易的に取り付けることで、調理や洗い物の効率が格段にアップします。以下に、具体的な設置方法や拡張アイデア、注意点を詳しく解説します。


1. 基本構成と設置方法

  • 給水・排水システムの構築
    キャンピングカーの水道設備は、主に「給水タンク(ポリタンク)」「排水タンク」「電動ポンプ」「蛇口」「シンク」で構成されます。
    ・給水用と排水用のポリタンク(10~20L程度)を用意し、
    ・DC12V対応の小型ポンプで給水タンクから蛇口へ水を送ります。
    ・シンク下に排水タンクを設置し、使用済みの水を回収します。
  • 設置のコツ
    ・シンクや蛇口は、車内の調理スペースが狭い場合、スライド式や折りたたみ式の簡易シンクを活用したり、車両の横やリアゲート付近に屋外設置するのも有効です。
    ・シンク下のスペースを活用して、調理器具や洗剤などの収納も確保できます24

2. 車内・車外スペースの有効活用アイデア

  • 省スペース型キッチンツールボックス
    省スペースで設置できる「キッチンツールボックス」なら、調理台・収納・作業スペースを一体化でき、展開時は80×48.5cmの広々とした天板が使えます。収納力も大容量(72L)で、調理道具や食材をまとめて管理できます。
参照元はこちら
  • 折りたたみ・移動式シンク
    折りたたみ式や取り外し可能なシンクを使えば、必要な時だけ設置して調理スペースを拡張できます。車外での調理や洗い物にも便利です
メンテナンスとトラブル対策
  • 期的な点検・清掃
    ・蛇口のフィルターやホースは月1回程度清掃し、2年に1回を目安にホース全交換を推奨。
    ・冬季はポンプや配管内の水を抜いて凍結対策を行うことが重要です。
  • トラブル時の対応
    ・水が出ない場合は、ヒューズ切れやポンプの固着、蛇口フィルターの詰まりをチェック。
    ・漏水があれば接続部やホースの亀裂を確認し、必要に応じて部品交換を行います

暑さ対策に最適な遮光&空調システムの選び方とは?

夏のキャンピングカー旅を快適に過ごすためには、遮光性と空調性能に優れた装備の選定が不可欠です。

遮光対策:直射日光と熱をカット

車体横にタープを設置することで、車体や窓への直射日光を防ぎ、車内温度の上昇を抑えます。

遮光カーテン・サンシェード
  • 断熱・遮熱効果の高い遮光カーテンやサンシェードは、窓や天井からの直射日光を大幅にカットし、車内の温度上昇を防ぎます。
  • 遮光等級1級(遮光率99.99%以上)やUVカット素材のカーテンを選ぶと効果的です。
  • マグネット式や車種専用設計のカーテンは隙間なくフィットし、断熱性・遮光性がさらに向上します。
  • メッシュカーテンは風通しを確保しつつ日差しを遮ることができ、夜間のプライバシー保護にも役立ちます

カーサイドタープ・外部日よけ
車体横にタープを設置することで、車体や窓への直射日光を防ぎ、車内温度の上昇を抑えます。

空調・換気システム:効率的な冷却と空気循環
  • ルーフベンチレーターや車載換気ファンは、熱気や湿気を効率よく排出し、空気の循環を促進。吸気・排気の切替ができるファンは特に便利。
  • 扇風機やサーキュレーターも併用し、冷気を効率よく循環させると体感温度が下がります

これらの対策を組み合わせることで、夏のキャンピングカー旅を安全かつ快適に楽しめます

資材調達と自動車法規に基づくキャンピングカー内装リフォーム時の注意点とは?

キャンピングカーの内装リフォームを計画する際には、資材調達と自動車法規の遵守が欠かせません。
特に椅子や家具の固定位置は、乗車定員や安全基準に関わるため慎重な検証が必要です。
中古パーツや海外製の道具を使用する場合も、自動車検査時に適合しない仕様があるため注意が必要です。

. 自動車法規の主な注意点

  • 家具や椅子の固定位置・方法
    • 椅子や家具の固定は、乗車定員や安全基準に直結します。シートベルトの設置や座席の固定方法が不適切だと、車検に通りません。
    • 乗車定員の増減や座席の追加・移動は「構造変更」扱いとなり、専門家や検査機関への相談・申請が必要です。
  • 構造変更や追加設備の届け出
    • LED照明や天井収納など、元の車両にない設備を追加する場合は「構造等変更検査」が必要なケースがあります。
    • 申請や検査には必要書類や手続きが多いため、早めに地元の検査窓口や専門会社に相談しましょう。
  • 中古・海外パーツのリスク
    • 海外製や中古パーツは、日本の安全基準や法規に合わない場合があります。特に電装品や構造部品は慎重に選んでください。

【2025年版】キャンピングカー内装を快適に!家具DIY・暑さ対策・自動車法規まで網羅解説 まとめ

キャンピングカー内装リフォームでは、資材調達と自動車法規の遵守が不可欠です。

特に家具や椅子の固定、LED照明などの追加は車検や安全基準に直結します。
中古・海外パーツ利用時も適合性を必ず確認し、構造変更が必要な場合は早めに専門機関へ相談しましょう。

住宅のリフォームは自由にリフォームしても誰にも言われる事はありませんが、キャンピングカーは車検がありますので、事前にしっかり準備しておかないと、いざという時にコストと時間がかかります。

安易な気持ちでリフォームするのではなく、重大な箇所については専門家を交えながら進めていくことをお勧めします。

キャンピングカーの内装について、概要はお伝えができたので、今度は別記事で各部分(ベット、シンク、トイレ、収納)などについて解説していきます。

シンクに関しては、水道の記事にこちらにありますので参考にしてください。

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